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今回は米粉の蒸し料理バインベオを紹介します。
バインベオは幾つもの小皿が並び、見た目にも美しく上品で、その小皿が蓮の葉にも見えることから、バインベオ(ベオ=水草)との名がついた、フエの宮廷料理の一つです。
生地の材料は米粉、水、タピオカ粉とシンプル。5cm位の小皿に流してそのまま皿ごと蒸します。蒸し上がったら、炒った乾燥エビで香ばしい香りを移したネギ油と、ヌクチャムだれや、カリカリにローストした豚皮をトッピングします。
他にも地方やお店、料理人によって、海老入り味噌や緑豆、海老そぼろ等トッピングにはバリエーションがあるようです。
ホーチミン、ハノイに行くとフエ料理店のメニューにあります。中部に行くと王族の衣装を着て、生演奏を聴きながら宮廷料理のコースをいただくプランも人気だし、路上で気軽におやつ感覚で食べる事もできます。
関西では幾つかのベトナム料理店で提供されていて、今回は京都河原町にあるXUAN(スアン)さんhttp://www.xuan.jp/のバインベオを紹介します。
「生地を一晩寝かせた方が、米粉が水を吸収してモチモチ感が出るんですよ!」と、オーナーシェフの桑島さん。
その探究心により完成したバインベオは、フエ出身のベトナム人の方からもお墨付きを頂いたそうです。
また、味を左右する調味料や食材は妥協せず現地にこだわり、時には出向いてオリジナルを作ってもらっているとの事。
見た目の美しさと共に、香りを大切にするベトナム料理。バインベオを注文すると、ヌクマムと海老ネギ油の香ばしい香りも一緒に運ばれてきました。